AVIはAudio Video Interleaveの略称で、Microsoft社が開発した動画形式です。その拡張子は「.avi」になります。
Appleデバイスの既定のプレーヤーは、AVI形式のファイルには対応していません。また、AVIファイルはあまり圧縮を利用していないのでサイズが常に大きいです。AVIより、MP4形式は互換性が高くて、容量もそれほど占めていません。AVIをMP4形式に変換しようと思っているユーザーは少なくないでしょう。
この記事では、Windows標準アプリ、フリーソフト、専門ソフトなどでAVIをMP4に変換する方法を詳しく紹介し、それらのメリットとデメリットも説明します。
AVI | MP4 | |
---|---|---|
圧縮率 | 低い | 高い |
画質 | 高い | 比較的低い |
ファイルサイズ | MP4より20-30%大きくなる | AVIより小さい |
互換性 | Windowsベースのデバイスと互換性がある | ほぼ全てのデバイスと互換性がある |
動画コーデック | MJPEG、Indeo、DivX、XviD、H.263、H.264、VP9など | H.263、H.264、H.265、MJPEG、VP8/VP9など |
音声コーデック | PCM、ADPCM、GSM 6.10、MP3、AC-3、DTSなど | MP3、AAC、AC-3、DTS、ALAC、Vorbis、PCM |
再生速度 | 比較的遅い | 速い |
Cisdem Video Converterは、動画/音声形式を変換するための専門ソフトで、動画編集・圧縮・ダウンロード、DVDリッピングなどもできます。Windowsパソコンで大容量のAVIファイルをMP4に変換できます。
このソフトはHD、FHD、4K、8K、VP9、AVC、HEVC動画の変換をサポートしています。AVIとMP4だけでなく、他にも600以上のデジタル形式に対応しています。また、各デバイスに適する形式をプリセットしました。
1. Cisdemをダウンロードしてインストールします。
無料ダウンロードmacOS 10.13とそれ以降
無料ダウンロードWindows 11/10/8/7
2. ソフトを起動して、既定で形式変換タブに入ります。ドラッグ&ドロップでAVIファイルを追加します。
3. 「全てのタスクをこの形式に変換」の右のボックスをクリックして出力形式をMP4に設定します。必要に応じて動画の画質を選択してください。右の歯車ボタンを通じて詳細設定を行えます。
4. 動画の右上の編集ボタンをクリックすれば編集を行うことができます。編集完了後は「保存」ボタンを押します。
5. メイン画面に戻ります。右下隅の「開始」ボタンをクリックすれば全てのAVIファイルを一括でMP4に変換できます。その左の結合機能を有効にすれば全ての動画を1つのファイルに結合できます。
6. 変換完了後チェックボタンが表示されます。それをクリックすれば、変換したMP4ファイルの保存場所が分かります。
Windows OSに標準搭載されているフォトアプリで簡単にAVIをMP4に変換できます。Windows 11のリリースにつれ、フォトアプリも最新バージョンにアップグレードし、一部の編集機能がなくなりましたが、以前のフォトアプリは「フォトレガシ」と呼ばれ、Microsoftストアで無料でインストールできますので、以前のバージョンを使いたい方はインストールすればOKです。
ここでは、以前のバージョンの「フォトレガシ」と、最新バージョンのフォトアプリでAVIをMP4に変換する方法を紹介します。
DVDをリッピングしたことのある方はHandBrakeというソフトを聞いたことがあるかもしれません。自作DVDをリッピングだけではなく、HandBrakeは動画形式変換もできます。HandBrakeを起動する際に、「You must install .NET Desktop Runtime to run this application」という警告が表示されるかもしれません。その「.NET Desktop Runtime」というファイルはHandBrakeの公式サイトのダウンロードページでダウンロードできます。
VLCの全称は「VLCメディアプレーヤー」で、動画や音声を再生するためのソフトですが、実際動画/音声形式変換や、自作DVDのリッピング、動画ダウンロードなど、さまさまな機能を備えていて、多機能なソフトです。メディアプレイヤーとして少し重いかもしれませんが、サポートする形式が多く、AVIをMP4に変換することはもちろんできます。
Moo0動画変換器は、シンプルで使い安い動画変換用ソフトです。その公式サイトでは、動画変換器だけではなく、画像変換器、動画カッター、音声録音機、動画圧縮機など、無料で軽量なソフトがいっぱい提供されています。37個のフリーソフトと2個の有料ソフトがあるらしいです。
注意:変換先タイプをMP4と設定する際に、ぜひ「動画へ変換」>「MP4」を選択してください。下にスクロールすると「オーディオへ変換」>「MP4」がありますが、それを選択すると出力したMP4ファイルはWindows標準アプリで再生できません。
すーぱー連続動画変換は、mira96さんが開発した動画変換ソフトで、無料で軽量、インストール不要で利用できます。最新バージョンは2010年にリリースした1.4バージョンで結構古いですが、AVIをMP4に変換することはできて、一括で複数のファイルを変換するのもできますので十分に使えます。
XMedia RecodeはSebastianDörflerが開発した無料動画/音声変換ソフトで、今も更新し続けています。UIが少し複雑ですが、ただ動画形式を変換するだけなら下記の手順に沿って簡単にできます。
AVIをMP4に変換する方法は以上になります。オンラインでAVIをMP4に変換できるサイトもありますが、AVI形式の動画ファイルは通常ファイルサイズが大きく、アップロードしたりダウンロードしたりするのにかなり時間がかかる場合があるため、変換する際はやはりソフトを利用したほうがいいと思います。非常に軽量でインストール不要なソフトもあり、そのほうがずっと楽でしょう。
本を読み、自分の感想を記録するのは鈴木の趣味です。そのため、Cisdemの編集者になるのは彼女に向いています。PDFの編集・変換方法についての文章を書くことに没頭しています。